読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

BENRY[ベンリ―]

法学の予習ノート

刑法

違法性の意識の復習

映倫 映倫管理委員会は、私的団体ではあるが、映画形式による表現の事由を映画業界関係者自らの手によって守るために作られた実質的な規制機関であり、真摯な活動を続けた結果、映画製作者に対して相当な影響力を持った団体となっている。 そうすると、映倫…

過失論の復習

新過失論 制限速度遵守など法令上の注意義務を起訴としつつ具体的な状況に照らし「社会生活上必要な注意」という観点から注意義務(予見義務+結果回避義務)を認定する必要がある。 したがって、園児の飛び出しが予想されるような状況においては、単に規制…

錯誤の復習

被害者の近くに人がいた場合 Aに関して Xは殺意をもってAに拳銃を発砲し、意図したとおりAに弾丸が命中して死亡させていることから、Aに対する殺人罪が成立する Bに関して Aの近くにいたBに対して、弾丸が命中する危険性はあったものの、実際には当たってい…

責任故意の復習

わいせつ物頒布罪 チャタレー事件(最大判昭32.3.13) ・刑法175条の罪における範囲の成立については問題となる記載の存在の認識とこれを頒布販売することの認識があれば足り、かかる記載のある文書が同条所定の猥褻性を具備するかどうかの認識まで必要とし…

同意による違法性阻却に関しての復習

ジャイアンツファン(笑) ゲームの妨害をすることは、管理権者の意思に反する立ち入りであって、「阪神甲子園球場」という人が看守する「建造物」に、「侵入」していることから建造物侵入罪の構成要件に該当し、また、そのことについて真正な同意があったと…

正当防衛の必要性・相当性の復習

酔っぱらいにからまれた事案 かなり微妙な事例。 軽微な侵害に対して、あえて過大な行為を認識して行っており、防衛の意思を否定するという議論を導くのはひっかけか。 ホームに転落させることまでは意図していなかった以上、酔男にからまれる中で、そこから…

正当防衛・緊急避難

36条1項の「やむを得ずにした行為」 最判昭44.12.4 「急迫不正の侵害に対する反撃行為が、自己又は他人の権利を防衛する手段として必要最小限度 すなわち、 反撃行為が侵害に対する防衛手段として相当性を有するものであること」 「やむを得ずにした行為」…

正当防衛の復習

最判平9.6.16類似の事例 胸を強く押す行為には、急迫不正の侵害及び防衛の意思を認めることができる。 その後、地面に点灯してしばらく動かなくなっているが、その後立ち上がって攻撃を再開するそぶりを示しているため、いまだその時点では被害者における加…

違法性阻却

正当防衛と緊急避難 正当防衛の成立要件は、行為無価値論的立場からは、 ①急迫不正の侵害 ②自己又は他人の権利 ③防衛の意思 ④必要性・相当性(やむを得ずにした行為) 緊急避難の成立要件は、行為無価値論的立場からは、 ①現在の危難 ②避難の意思 ③補充性(…

不作為犯、違法性の復習

不作為犯の事例問題 Aがキッチンのガスコンロを転化したままで逃げ出したことは、Xの暴力行為(先行行為)が誘発したものである。 また、部屋にはXしかおらず、X以外に消火することができる者がいなかった以上、結果への支配性が認められ、前述の先行行為(…

違法性(結果無価値・行為無価値)

実質的違法性論、結果無価値論・行為無価値論 実質的違法性論は、違法性を、実質的根拠から理解する理論。 実質的違法性を理解するにあたり、刑法の任務を法益保護と解し、法益侵害・危険の惹起が禁止の対象であるとして、結果無価値の惹起が違法性の実質を…

不作為犯の復習

母親が出産直後の赤ちゃんをそのまま放置して死亡させた場合 周囲の環境にもよるが、ここでは周囲に誰もいないところに赤ちゃんを放置したことを想定する。 その場合、母親は、赤ちゃんの死という結果発生を支配できる状況にあり、また、820条の監護義務を負…

不作為犯

不作為犯 不作為により構成要件を実現する犯罪 ・真正不作為犯:不作為を明示的に構成要件要素として規定し、それが犯罪となる条件を法文上明定しているもの ・不真正不作為犯:不作為が明示的に構成要件要素として規定されていない犯罪であって、通常は作為…

因果関係の復習

熊うち事件 先行行為が死因を形成し、後行行為が死期を早めたという意味では、大阪南港事件と類似の事例。 ただし、大阪南港事件が先行行為も後行行為も故意によるものだった一方で、熊うち事件は先行行為が過失、後行行為が故意によるものである。 また、先…

因果関係

相当因果関係説 条件関係に加えて、相当性が必要とする。 主観説・客観説・折衷説の3つがあるが、客観説と折衷説で対立 主観説:行為社が認識・予見した事情及び認識・予見しえた事情を考慮 客観説:行為当時存在したすべての事情及び行為後に生じた客観的…

構成要件該当性の復習

スキーの初心者が上級者コースを滑った場合 実行行為は、コースを滑走しはじめた時点に求めるべき。 よって、止まらなくなってから、他の滑走者に衝突してもやむをえないと考えても、構成要件該当性を左右することはない。 コースを滑走し始めた時点で、十分…

犯罪の諸類型

身分犯 主体に一定の属性(身分)を要求し、主体の範囲を限定している犯罪。 ex)収賄罪 ①構成的身分犯(真正身分犯):身分がなければ犯罪が成立しない ②加減的身分犯(不真正身分犯):身分があることによって刑が加重・減軽される 自動車運転中の発作 そも…

刑法導入部の復習

猿払事件 法律主義(憲法31条、73条6号ただし書)の観点から、法律が行政府に具体的な罰則の制定を許す場合でも、国会が罰則の内容についてコントロールしていることが必要であり、憲法73条6号ただし書にいう「委任」は、委任する事項が特定されたものでな…

刑法導入部

刑法の基本 応報刑論 古典学派は、人間の自由意思を認め(非決定論・自由意志論)、自由意思の発現としての客観的な行為及び結果に着目し(行為主義・客観主義)、その犯罪的意思に対し道義的な非難としての責任を問えるとする(意思責任論・道義的責任論)…