BENRY[ベンリ―]

法学の予習ノート

正当防衛の復習

最判平9.6.16類似の事例

 胸を強く押す行為には、急迫不正の侵害及び防衛の意思を認めることができる。

 その後、地面に点灯してしばらく動かなくなっているが、その後立ち上がって攻撃を再開するそぶりを示しているため、いまだその時点では被害者における加害の意欲は存続し、急迫不正の侵害も継続していたと考えられる。

 ただし、相手が気を失っていて加害の意欲が存続していない場合や、動かなくなった時間が長く、すぐには侵害が再開されないような場合には、急迫不正の侵害が継続しているとは考えることができず、侵害の急迫性がないこととなる

 

加害者が第三者のバットを用いて攻撃してきた行為に対し、被害者が当該バットを破壊した場合

 正当防衛が成立する。バットは加害者の侵害の一部をなすため。

 犬を使った対物防衛と同じ

 

加害者の侵害に対し、第三者の竹刀を用いて防戦した結果、竹刀を破壊してしまった場合

 正当防衛は成立しない。Aの財産権が損害されているが、A自身は不正ではないため。

 

侵害を予期して車を降りた結果、暴行を受け、それに対してやり返した場合

 時間的切迫性はあるが、十分な予期と積極的加害意思があることから、急迫性が否定されるのではないか

 ただし、本件において、積極的加害意思があるかは微妙

 

ゴミの不法投棄に対して強く注意したところ、激高したAがXに暴行を加えたため、XがAにやり返した場合

 そもそもXは不法投棄に対して注意をしているだけであり、違法な行為(暴行強迫等)をしているわけではない。

 したがって、自招侵害の事例ではなく、急迫不正の侵害があり、自己の権利を防衛するため、相当な行為を行っている以上、正当防衛が成立する

 

防衛の意思が否定される場合

 防衛の認識があったとしても、攻撃を受けたのに乗じ積極的な加害行為に出た場合や、防衛の名に借りて侵害者に対し積極的に攻撃を加える場合は、防衛の意思が認められないこともある。

東京高判昭60.10.15

専ら相手方に対し積極的に攻撃を加える意思で行為に及ぶこと

①具体的にとった反撃の手段が防衛のためにはとうてい必要とはいえない過大なものであり

②かつ、そのことを行為者が知りつつあえてそのような手段をとったようなとき