BENRY[ベンリ―]

法学の予習ノート

共犯の復習

妻を利用した収賄

 Yが事情を知らないなどの事情があり、正犯意思がなければ、Xは収賄罪の間接正犯。Yは故意がなく不可罰(身分なきものを利用した間接正犯。)。

 Yが事情を知っていて、正犯意思があれば、XとYに収賄罪の共同正犯(60条、197条、Yについて65条1項)。

死なないと言って死ぬ薬を渡す

 YはXの言葉を信じていたため、規範に直面することができない。したがって、反対動機形成可能性がない以上、Xには殺人罪の間接正犯が成立する。

 ただし、Yには傷害の故意で毒薬を飲ませており、毒薬によってAが死亡している以上、傷害致死罪の罪責を負う(殺人罪と傷害罪の構成要件の重なり合いについて、保護法益は生命身体で共通しており、行為態様も共通している)

子供にスリを命じる 

 刑事未成年者であるが、反対動機形成可能性があるため、窃盗罪の間接正犯とはならない。ただし、Xの指示でYが動いており因果性があり、Xは12歳の息子Yの親であって重大な影響力を持っていることから正犯性もある。したがって、XとYに窃盗罪の共同正犯が成立する

スワット事件の応用

 罪責を負うと考える。スワットに拳銃を持たせていたこと及び相手方を襲撃することは黙示の指令関係によるものであり、上司部下という重大な影響力があって正犯性があるため。

共犯者の故意が異なる場合(殺人と傷害)

部分的犯罪共同説

 Xには殺人罪(199条)と傷害罪の共同正犯(60条、204条)、Yには傷害罪の共同正犯(60条、204条)

 なお、どちらの暴行によるものかわからないことについて、207条の適用がある。

行為共同説

 Xには殺人罪の共同正犯(60条、199条)、Yには傷害罪の共同正犯(60条、204条)

片面的幇助、片面的共同正犯

 片面的幇助。心理的因果性はないが、物理的因果性はあるため、幇助犯は成立する。

 ただし、Yがもともと開いていた窓から侵入する場合には、物理的因果性もないため、幇助犯は成立しない。