BENRY[ベンリ―]

法学の予習ノート

債務不履行の要件

不履行態様

12月1日の午前3時にYの配電設備の保安上の懈怠から本件倉庫が焼失した

→契約締結時間が分からないが、いずれにしても不能。旧法の旧解釈では、契約締結前に焼失しているならば、契約自体が成立しない

1月1日に、YはXに「絶対におまえにあの倉庫は渡さん!」といった

→この時点では、不能とまではなっていない。

 もっとも、催告なしに解除ができる状況にはなっている

2月1日の午前3時にYの配電設備の保安上の懈怠から本件倉庫が焼失した

→後発的不能

2月2日に、YはXに「絶対におまえにあの倉庫は渡さん!」といった

→引渡したのならば、意味ない。引渡していないのならば、不能とまではなっておらず、履行遅滞である

2月1日に引渡しを受けた本件倉庫に雨漏りがあり、商品保管にはそのままでは使えない

→契約内容通りのものではないことから、履行がなされたとはいえず、不完全履行(履行遅滞)

本件倉庫はシックハウスで、それが原因でXは意識不明の重体に陥った

→不完全履行

主客峻別論の問題点

 手術を行う準委任契約において、安全注意義務違反として債務不履行責任を問う?

 最判昭和56.2.16(芦屋基地ヘリコプター墜落事件)によると、安全配慮義務の内容を特定し、義務違反に該当する事実を主張立証する責任は、請求する側にあるとする。

 もちろん、それ以外にも、損害と因果関係は立証する必要がある。

 5分感覚で血圧測定を行うのが医療水準であったが、10分間隔で行っていた場合には…

 

 他にも、不法行為も考えられるが…。同じく過失ある行為を立証する際に、安全配慮義務違反の立証が必要になる。

信頼利益と履行利益

 契約締結前で不法行為責任を問う場合、信頼利益の賠償のみ。その場合、500万円。

 債務不履行責任を問う場合、履行利益の賠償。その場合、4億500万円。